セメント質骨性異形成症 Cemento-osseous dysplasia

歯槽骨・顎骨の病変

解説

生活歯の根尖部に骨様ないしセメント質様硬組織形成を伴う線維性結合組織の限局性増生からなる非腫瘍性病変である。

臨床事項

  • 歯の萌出領域の顎骨に発生する原因不明の病変である。
  • 非腫瘍性の異形成症と考えられている。
  • 従来、セメント質腫(Cementoma)に含まれていたものである。

分類

  1. 根尖性セメント質骨性異形成症
  2. 限局性セメント質骨性異形成症
  3. 開花性セメント質骨性異形成症

その他

  • 本疾患は、骨形成線維腫、線維性(骨)異形成症や家族性巨大型セメント質腫などと共に、線維骨性病変(Fibro-osseous lesions)に属する。

鑑別疾患

  • 骨形成線維腫
  • 線維性(骨)性異形成症
  • 家族性巨大型セメント質腫