解説
歯髄内に形成される球状、塊状の象牙質様硬組織のことである。
臨床事項
- 高齢者に多くみられる。
- 歯髄狭窄をきたす。
病理組織所見
- 類円形で同心円状の層板構造を示す。
- 部位による分類
- 遊離性
- 壁着性
- 介在性
- 組織学的分類
- 真性象牙質粒:
象牙細管が明瞭で、象牙芽細胞様細胞を認める。 - 仮性象牙質粒:
象牙細管がみられない。
- 真性象牙質粒:
代表画像
遊離性象牙質粒
歯髄腔内に象牙質粒が認められる。
壁着性象牙質粒
髄腔壁(歯髄に面する象牙質)に付着する象牙質粒が認められる。
介在性象牙質粒
- ガイド無し
- ガイド有り
象牙質内に取り込まれ埋入したもので、象牙細管様構造が認められる。
象牙質内に取り込まれ埋入したもので、象牙細管様構造(矢印)が認められる。