解説
アミロイド様物質の産生およびその石灰化が特徴的な歯原性腫瘍で、 Pindborg腫瘍とも呼ばれる。
臨床事項
- 非常に稀、下顎臼歯部に好発する。
- 不透過像を混在した不規則なX線透過像を示す。
病理組織所見
- シート状、敷石状、索状に配列する多角形細胞からなる。
- アミロイド様物質の沈着(Congo-Red染色陽性)とその石灰化(同心円状、Liesegang環)が認められる。
- 多形性、過染性を示す類円形核がみられる。
代表画像
石灰化上皮性歯原性腫瘍
- ガイド無し
- ガイド有り
敷石状に増殖する多角形の腫瘍細胞間には無構造な好酸性のアミロイド様物質がみられる。
敷石状に増殖する多角形の腫瘍細胞間には無構造な好酸性のアミロイド様物質(★)がみられる。
- ガイド無し
- ガイド有り
腫瘍細胞は敷石状、シート状に増殖する。
腫瘍細胞間にはアミロイド様物質が認められる。
細胞核は多形性、過染性を示す。
腫瘍細胞は敷石状、シート状に増殖する。
腫瘍細胞間にはアミロイド様物質(★)が認められる。
細胞核は多形性、過染性を示す。
- ガイド無し
- ガイド有り
アミロイド様物質と移行的な石灰化物が認められる。
アミロイド様物質と移行的な石灰化物が認められる。(★)
Congo-Red染色
- ガイド無し
- ガイド有り
橙色を示すアミロイド様物質がみられる。
橙色を示すアミロイド様物質がみられる。(★)
- ガイド無し
- ガイド有り
橙色を示すアミロイド様物質から移行連続的に不規則な形状の石灰化物が認められる。
橙色を示すアミロイド様物質から移行連続的に不規則な形状の石灰化物(矢印)が認められる。