解説
細胞質が好酸性顆粒状を呈する細胞からなる良性非上皮性腫瘍である。
シュワン細胞由来とされている。
臨床事項
- 口腔では舌に好発する。
- 無症候性の小腫瘤としてみられる。
- ごく稀に悪性型もある。
病理組織所見
- 大型の類円形~多角形の細胞からなる。
- 細胞質内に好酸性顆粒が充満する。
- S-100蛋白免疫染色で陽性を示す。
- 被膜粘膜上皮に偽上皮腫様過形成がみられる。
鑑別疾患
先天性エプーリス
代表画像
顆粒細胞腫(弱拡大)
被覆重層扁平上皮は上皮脚が不規則に伸長し、偽上皮腫様を示す。
上皮下には好酸性顆粒を有する細胞の増殖が認められる。
顆粒細胞腫(強拡大)
好酸性細顆粒状の細胞質を有する腫瘍細胞のシート状増殖がみられる。
好酸性細顆粒が細胞質に充満する大型細胞からなる。
核は小さく類円形である。
顆粒細胞腫(S-100)
S-100免疫染色で陽性を示す。