解説
組織標本と細胞診標本
代表画像
健常粘膜・口底(Papanicolaou染色)
ブルーに染まった中層~表層細胞が散在性ないし小集塊状に認められる。
中層細胞の核・細胞質比(N/C比)は表層細胞と比較して大きく、核クロマチンは細顆粒状である。
健常粘膜・舌縁(Papanicolaou染色)
レッドとブルーに染まった表層細胞が認められる。
レッドに染まる細胞は角化しているが、角化の程度はオレンジに染まる細胞より弱い。
健常粘膜・歯肉(Papanicolaou染色)
軽度の細菌を伴い、オレンジやブルーに染まった表層細胞が認められる。
咀嚼粘膜である歯肉では、炎症性細胞や口腔内細菌が多くみられる。
健常粘膜・硬口蓋(Papanicolaou染色)
オレンジとレッドに染まった表層細胞が散在性に認められる。
オレンジ色の細胞は核が認められず、正角化を表す。