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口腔病理学とは

口腔(こうくう)とは、口から喉(のど)までの部分をさします。口腔は、食物の入り口であり、消化・吸収のファーストステップである噛む・飲む機能に加えて、構音や呼吸にも関わる重要な臓器です。口腔には、う蝕(うしょく:虫歯)と歯周病以外にも、がんを含めた様々な病気が発生することがあり、病気による口腔の機能低下は生活の質 (Quality of Life) を著しく低下させます。これらの病気の成り立ちを解明して治療法の開発に結びつけるとともに、患者さんに最適な治療を行うため、顕微鏡を用いて異常な細胞や組織を観察し、タンパク・ゲノム解析も組み合わせて、病気を正確に診断する学問領域を「口腔病理学」とよび、歯科医療の根幹を支えています。